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​2024年12月インドネシア共和国口唇口蓋裂医療技術支援活動

           2025年2月 インドネシア共和国口唇口蓋裂医療技術支援活動
                    大阪医科薬科大学 医学部口腔外科学教室 岡田 大輝


 2025年2月18日から2月24日にかけての7日間、インドネシア共和国において口腔先天異常疾患を有する患者を対象とした医療技術支援活動を行いました。富山大学歯科口腔外科学講座 今上先生、新潟大学顎顔面口腔外科 小林先生、大阪医科薬科大学口腔外科学教室 藤原先生、岡田に加え、形成外科医の木下先生を迎え、計5名で南スラウェシ州、マカッサルのHasanuddin大学を訪問しました。最強寒波の訪れる日本を出発し、真逆といって過言ではない気候のインドネシア共和国へ向かうため、飛行機に乗り込みました。長いtransitを経てスラウェシ島にたどり着きました。現地の先生は大変心暖かく、我々を向け入れてくださり、インドネシア料理の料理に加え、名物ドリアンをいただきました。独特な味とにおいに少し驚きましたが、これもいい経験です。
 翌日Hasanuddin大学歯学部にてレジデントの先生たちに向けて教育講演を行いました。講師は木下先生、今上先生、藤原先生が担当され、現地の先生からたくさんの質問をいただき、双方有意義な時間となりました。
 午後からはHasanuddin大学歯学部に伺い、口腔外科医、形成外科医による術前診察を行いました。患者は0歳から25歳までの計12名(口唇裂1名、口蓋裂2名、口唇口蓋裂6名、その他3名)でした。2月21日に6例(口唇形成術2例、口唇修正術1例、口蓋形成術2例、口蓋形成術および口唇修正
術)、22日に6例(口唇形成術2例、口蓋形成術1例、瘻孔閉鎖術2例、口唇修正術1例)の手術をインドネシアチームと協力しながら行いました。
 以前より、上司である藤原先生に口唇口蓋裂について学ぶ機会がほしいとアピールをしていた私にとっては、大変有意義な時間となりました。藤原先生や今上先生の口腔外科の手術に加え、木下先生の形成外科の手術も助手を務めさせていただくことができました。その中でも木下先生には普段口腔外科では経験することのできない手術手技や考え方についてたくさん質問させていただきました。木下先生も口腔外科に対しリスペクトを持ってくださる素晴らしい先生でしたので、我々の行う手術をみて意見交換も行うことができました。
 現地の研修医の先生方も大変勉強熱心で、積極的に手術に入ってくださり、慣れない英語でのやり取りを行いながら少しでも吸収しようという姿勢でもって我々の熱意にこたえてくださりました。現地の先生方は英語で我々と交流をしてくださり、日本人も負けていられないなと自覚するよい機会であったとも思います。
 このように他国で活動を行うにあたって、現地(インドネシア)の医療事情や文化についても学習を行い、その背景にふさわしい治療や介入の仕方があることを身をもって体験いたしました。今後も双方に有意義なこの医療技術支援・国際交流を続けていければと思います。

参加者

富山大学歯科口腔外科学講座:今上   新潟大学顎顔面口腔外科:小林

大阪医科薬科大学口腔外科学教室:藤原、岡田    形成外科医師:木下

設立    2018年4月

事務局 富山市杉谷2630

    富山大学医学部 歯科口腔外科学講座 内

    076-434-7383(電話)

    076-434-5041(FAX)

    担当秘書:杉村

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