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​2019年1月インドネシア共和国口唇口蓋裂医療技術支援活動

2019年1月 インドネシア共和国 口唇口蓋裂医療技術支援活動

 

2019年1月6日〜1月12日の期間、富山大学附属病院歯科口腔外科学講座 野口教授、同大学附属病院医員 石坂先生、富山市立富山市民病院歯科口腔外科 高市先生の3名でインドネシア・ロンボク島マタラムのHarapan Keluarga病院を訪問し活動を行った。このマタラムは、野口教授らが10年以上前より医療援助活動で何度も訪問していた場所であり、もともとは昨年2018年8月の活動時に訪問する予定だったが、訪問2週間前にロンボク島北部で大規模な地震が発生し、訪問中止となっていた。マタラムはロンボク島の南部都市であり、今回の訪問時にはすでに空港などを含め日常生活には問題がないようであった。

 Harapan Keluarga病院ではバンドンのクレフトセンターの口唇口蓋裂医療チーム(歯科医師4名、看護師1名、麻酔科医2名)とHarapan Keluarga病院の看護師複数名と合同で1月7日〜9日の3日間で25人の患者さんの手術を行った。患者さん25人の平均年齢は約2歳で最年少が2ヶ月、最年長は16歳であった。手術の内訳は口蓋形成術が10例、口唇修正術が8例、口唇形成術が7例だった。手術室1部屋で術者4名がほぼ並列で手術を行い、われわれは3日間で口蓋形成術3例、口唇形成術3例、口唇修正術1例の計7例の手術を行った。Harapan Keluarga病院の及びバンドンの口唇口蓋裂医療チームのスタッフらは手術の合間に野口教授の手術を見学し、有意義な医療技術者への支援活動となった。また若手歯科医師にとっても貴重な手術症例を数多く経験することができ、大変勉強になった。

 今回は手術の支援に加え、現地の口唇口蓋裂医療チームにレティナ口唇裂患者さんの術後の鼻の形を調整する医療用具)など含めた医療器具などの物品贈与も行った。これらの装具は現地では入手困難であり、手術後の治療成績向上に役立つものと思われた。

 

 

2019年1月インドネシア共和国医療支援活動参加者

野口 誠  教授    富山大学

石坂 理紗 口腔外科  富山大学

高市 真由 口腔外科  富山市立富山市民病院

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